導入事例

リモートワークするきっかけ ~もう一度一緒に働かないか?~

株式会社PIVOT 栗林裕美子様 (福岡支社勤務)

私がPIVOTで働き始めたときは、東京でオフィス勤務をしていました。しかし、地方で子育てしたいという思いがずっとあり、子育てのタイミングで福岡へ行くことを決めました。当時はリモートワークという選択肢はなく、退職するしかありませんでした。 子育てが少し落ち着いた頃、福岡で就職活動をしていたところ、PIVOT宮嵜社長にその話が届き、「福岡からでいいからもう一度一緒に働かないか?」と声がかかりました。この一言から私のリモートワークがスタートしました。

つぶやく場がない淋しさ、雑談が消えてしまう問題を解消

リモートワークを実際に始めてみて感じたのは、相手が席にいるのかどうかわからないと、コミュニケーションが難しいという問題でした。また、チャットツールをコミュニケーション手段として使っていたのですが、業務用件でいっぱいになっているので、気軽なつぶやきなどでさらに情報量を増やしたくないという思いがありました。その影響で日々のコミュニケーションから徐々に雑談が消えていき、リモートメンバーと社内メンバーとの間で心が離れていくような感覚がありました。

これらの課題を解決しようとしてツールを探していたところ、知人を通じてRemottyを知り、試してみることになりました。実際に使ってみると、席にいるかどうかがわかるので、コミュニケーションがとりやすくなりました。Remottyは各自が気軽につぶやける仕組みになっているので、つぶやきから自然に雑談を始めやすくなり、リモートメンバーと社内メンバーの関係も改善しました。

業務連絡用のチャット、雑談ができるオフィスRemotty

仮想オフィスRemottyを使って仕事をする社員

もともと全社員が業務のやりとりで使っていたチャットツールは現在も利用しています。Remottyはリモートメンバーの集まるオフィス、島のような感覚です。社内メンバーも必要に応じて入って声をかけたり雑談したりしています。

チャットツールの使い方
社員全員参加。業務にまつわる内容を集約。

Remottyの使い方
リモートメンバーはカメラONにしてRemottyログイン必須。 リモートメンバー同士が気軽に相談、雑談できるスペースとして利用。 社内メンバーはログインは強制していない。

ツールの使い方を改善して、もっとどこでも働きやすい環境を

リモートで働きたいというニーズは今後も社内であると思うので、チャットツールも含めて各種ツールの使い方を改善していきたいと考えています。例えば、何でもチャットに書いてしまうことで情報量が多くなりすぎて、キャッチアップできないメンバーが出てきたり、フィルターしすぎるメンバーに情報が届かないことが起きたりします。また、単純に利用ツールの数を増やすと確認の手間や使い分けの負担が増え、ログインしないメンバーとのやりとりがうまくいかない状態になります。

特に社内メンバーはオフィス内で口頭でコミュニケーションする雰囲気があり、リモートワークをしているメンバーと情報格差を生みやすい傾向があります。各ツールの使い分けやリモート会議のノウハウなどをうまく共有していけば、もっとどこでも働きやすい環境を作れると思うので、そのような取り組みを続けていきたいと思います。

どこで働くかより、誰と働くか

私は採用を行うときに「その人の働く場所がどこなのか」より「その人と働きたいと思うか」を大事にしています。 栗林さんが福岡で就職先を探しているという話を聞いたとき、彼女が築き上げてきた信頼関係を考えれば、働く場所だけを理由にして採用しないのはもったいないなと思いました。

実際どうなるかわからなかったですが、試しに福岡でリモートワークにトライしてみたら、あとは試行錯誤で何とかなりました。今後はもっと場所にしばられずに仕事をする人が増えていくといいなと思っています。

株式会社PIVOT代表取締役社長宮嵜泰成様

株式会社PIVOT代表取締役社長宮嵜泰成様(東京本社勤務)

リモートワークの厳しさと可能性、場所に縛られない働き方へ

極端なことを言うと、オフィスで働く人はタイムカードを押してオフィスにいれば仕事をしているという感覚になりやすいのではないでしょうか? その点では、リモートワークをする人はそのような感覚を持つことなく、自由と引き換えの責任感のようなものを感じることが多いのではないかと思います。そのプレッシャーの中でどうやって成果を出すのか、どうしたらオフィスで働く仲間に安心してもらえるのか、を考えて行動するのは高いスキルが必要だと思います。

今後やってみたい試みとしては会議の改善があります。社内メンバーが会議スペースに集まって大きなモニタでつなぐのではなく、各自のPCからオンライン会議に参加するという形を試したいです。各自が同じ環境で参加すると、働いている場所の距離を意識せず、等距離の感覚になれるのではと思っています。

もしリモートでもオフィスでも等距離になれれば、それはもう場所に縛られずリモートで働けるということで、社員が辞める理由を1つ消すことができます。似たような作業をやっていても、それぞれ個性があって、得意なところも違うので、簡単に代わりができるものではないと思っています。貴重な人材が留まってくれるというのは当社の強みとなるし、嬉しいですね。

株式会社PIVOT様